力学(主要分野)・波動・熱(気体分野) 難解と言われる物理2の力学の中で、この夏,最も重点を置いて学習してもらいたい3つのポイントを特集化していきます。 慣性力の使い方 複雑な状況の運動を分析するのに、強力な道具となる慣性力による解法。強力である一方、誤った使われ方も多いのです。(まるでドラクエの「諸刃の剣」)。 そこで、この慣性力を正しく理解し、その有効的な使い方を、習得していきます。 また、慣性力と重力を1本の力にまとめ「見かけの重力」とみなすと、スッキリ解ける問題があります。その「見かけの重力」を効果的に使う方法を伝授します。 保存則の活用法 この夏、皆さんに最も練習を積んで欲しいのはズバリ「エネルギーと運動量の2大保存則」。 なぜなら、2学期の力学の応用問題を解く「エンジン」に相当する分野だからです。 特にエネルギーと運動量の本質を見極め、それらを絶妙に使い分ける良問を演習していきます。 円運動・単振動の解法 物理2の運動は、一見クセがあり、複雑そうで難しそうに見える。しかし、クセが強いということは逆に、少ないポイントのみで特徴を押さえてしまうことができてしまう、ということを意味するのです。 そこで、夏のうちに円運動・単振動に対する解法を十分な演習を積んで完成してしまいましょう。 これで、秋以降の力学分野の得点が、飛躍的に伸びていきます。 1学期の波動の講義により、弦と気柱、ドップラー効果、光の屈折、レンズ、光の干渉などの典型的波動現象に関する問題については充分に自信がついたことでしょう。 波動の総まとめとして、波動の頻出2大分野である、ドップラー効果と光の干渉の総合問題の演習を通し、波動の実力を盤石なものにしていきます。 全分野の中で最も短期間でマスターできるのがこの熱分野です。どんな問題でも全く同じように解ける「解法」を、正しい熱現象の理解を土台にして身につけましょう。 また、熱は環境問題や自動車のエンジン開発にも直結する面白い学問分野でもあります。たった1日でもあればその面白さを堪能できるようになります。 これで熱は皆さんの鉄板分野になります。 *物理1を一通り学習してあることが望ましい。 *苦手意識が特に高い人は、「面白いほど力学・熱力学編」「面白いほど波動・原子編」(以上中経出版)、または、高校進度講座「高校基礎物理1」のVOL1、VOL2、VOL3、VOL4、VOL5を受けておくとスムーズに入れます。 *普段私のオリジナル授業を受けていない人でも全く問題ありません。 毎回の研究用例題に目を通し、出来るところまででよいので、トライしてくる。 そのうえで疑問点のリストを作ってくること。 (1)例題を白紙状態から解きなおす (2)EXECISEの演習 |